コウカシタゼミ
郊外の空き家を考える会議
空き家問題が叫ばれる昨今。住宅街が広がる東京・多摩においても、利活用されずに眠る空き家が増えつつあります。空き家はなぜ生まれるのか。住むための場所として役割を終えた家をどう活かすのか。人口減少時代においてどんなまちづくりが求められるのか。
「郊外の空き家を考える会議」では、各分野の専門家が一同に集まり、未来の郊外におけるまちづくりを考えます。家のこれから、町のこれからを、共に考えませんか。
対象
・空き家を所有する人/所有する見込みがある人
・空き家の利活用を考えている人 など
- ■日程
- 9月10日(月)
- ■時間
- 19:00〜21:30
- ■会場
- 小金井宮地楽器ホール 小ホール
- ■参加費
- 無料
- ■定員
- 50名
カリキュラム
トーク①
「空き家の正体」
2013年の調査で、全国に空き家が820万戸あるとされ、2033年には2000万戸を超えると予想されています。誰もが空き家の所有者になる可能性があるこれからの時代、そもそも空き家問題とは何か、空き家問題の原因は何か、空き家発生のメカニズムなど、空き家に関する現状について、空き家の専門家である上田真一さんに学びます。トーク②
「住宅を活かす」
今、私たちが当たり前に住んでいる2LDKや3DKといった「住む」ことを目的とした住宅。しかし、働き方が多様になり、暮らし方も多様になる中で、これからも居住専用の住宅が当たり前であり続けるのでしょうか。小さな経済と一緒になった住み方の提案を続ける建築家の仲俊治さんから、住宅の活かし方をお聞きします。トーク③
「人口減少時代の都市」
日本の人口が減る中で、我々が住む都市は今後どのように変化していくのでしょうか。そして、それに対して都市計画はどのようにあるべきなのでしょうか。都市計画・まちづくりの専門家である饗庭伸さんから、縮小する都市を悲観するのではなく、ポジティブな未来を設計するための考え方についてお聞きします。ディスカッション
「郊外の空き家を考える」
人口が減り、空き家が増える。そんな社会が目の前にせまる中、都心部でも地方でもない、私たちの住む郊外には、どんな問題が潜み、どんな可能性が広がっているのでしょうか。私たちが住むまちの未来や、今の私たちにできることを、ゲストの皆さんと一緒に考えます。
講師プロフィール
- 上田 真一 NPO法人 空家・空地管理センター代表理事
- 1984年埼玉県生まれ。高校2年から単身米国留学。オハイオ州立大学を卒業後、ベトナムでAPEX VIETNAM TRAVEL CORPORATIONへ入社、不動産事業部を立ち上げる。帰国後、株式会社リクルート入社、住宅設備・建材メーカーなどの営業担当。北斗アセットマネジメント取締役、NPO法人空家・空地管理センターの事務局長として事業を立ち上げ、現職。 主な著書に『あなたの空き家問題』がある。
- 仲 俊治 株式会社仲建築設計スタジオ代表取締役
- 1976年生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。2001~08年 山本理顕設計工場勤務を経て、2009年建築設計モノブモン (現・仲建築設計スタジオ)設立。2009〜11年横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手。2016年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館出展。主な作品に、食堂付きアパート、上総喜望の郷おむかいさん、白馬の山荘。 主な著書に『脱住宅 -「小さな経済圏」を設計する-』がある。
- 饗庭 伸 首都大学東京 都市環境学部都市政策科学科教授
- 1971年兵庫県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。博士(工学)。同大学助手、非常勤講師等を経て、現在は首都大学東京都市環境学部都市政策科学科教授。専門は都市計画、まちづくり。また、そのための市民参加手法、市民自治の制度、NPO等について研究を行っている。主な著書に『都市をたたむ -人口減少時代をデザインする都市計画-』、『白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか』がある。