郊外のしごと
イラストレーターとしてオリジナル雑貨を制作
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衞藤 芙実子
イラストレーターとしての独立まで
美術大学を卒業後、デザイン会社にてエディトリアルデザインに携わっていた衞藤芙実子さん。絵を描く仕事がしたいという目標を持ちながら、実際にイラストや絵が載る紙媒体はどうやって作られているのか、まずは編集や印刷のことを学ぼうという思いで4年間勤めました。そして5年目、転機が訪れます。「アートディレクターとしての仕事も任されるようになってきた頃、このままデザイナーとしての道を進むよりは、もうイラストレーターとして独立する時が来たんじゃないかと思ったんです」
しごとの掛け持ちからウェブサイトの立ち上げへ
会社に通いながら、知人の紹介でもらったイラストやカットの仕事を少しずつ並行して続け、2006年にフリーランスのイラストレーターとして独立。個展を開いたり人脈を広げたりとイラストの仕事も増やしながら、最初の1 年間は前に勤めていた会社にもアルバイトで通い生活費を稼いだと言います。「仕事を掛け持ちしていたこの時期が一番きつかったです。でもイラストの仕事も順調に増えてきたので、アルバイトを辞めてイラスト一本にし、etocotoというウェブショップを立ち上げました」
イラストレーターの仕事では、多くが出版物の挿絵や表紙など紙媒体のもの。「インテリアなど身の回りにあるもので 女性たちの毎日を楽しくしたい」という思いから、etocotoでは自身のイラスト レーションを活かして制作したてぬぐいや雑貨などを販売しています。「子どもが生まれてからは、はけのおいしい朝市にゲスト出店させてもらったりと地元での広がりも出てきました。ものづくりをしている人も多いので心強いですし、横のつながりが増えていくのを感じています」