郊外のしごと

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Interview
vol.

コウカシタスクール前夜 #2

コウカシタスクール前夜 #2

島田賢一

当時は井の頭線沿線に在住していたこともあり、“近さ”も魅力的だったそう。

これまでの価値観を変えたかった

島田さんがコウカシタスクールを受講したのは、新卒で入社した株式会社バンダイナムコエンターテインメント(入社当時は株式会社ナムコ)に勤めて10年目の頃。新規事業部へ希望して異動した一年後ぐらいの時期でした。これまで以上に社外の情報や人と触れる機会が増え、島田さん自身のアンテナも社内よりも社外に向いていたと言います。

「ゲーム開発の現場から、自ら異動した新規事業部では、社外の様々な企業で新しいことにトライするアツい人たちと出会う機会が増えたことで、自分の経験を生かしたより面白いキャリアの可能性を模索し始めた時期でした。起業に関する情報や、セミナー・講習会などの情報収集もしていましたが、その中でもコウカシタスクールはHPのデザインなどの見せ方が他のそれよりも群を抜いて洗練されていたんです」さらに、別の経路からの情報も島田さんの背中を後押しします。「小金井に住んでいる友人からも、最近高架下で面白そうなことが行われているという評判を聞いていたこともあって、なんか面白そうだな、と思って」
自身の興味と友人からの勧めが偶然にも重なることで、週末に高架下に通う生活が始まりました。

島田さんは大学生の頃から、仲間と一緒に学習向けカードゲームを作っており、数年前に友人と作った「遊びを作るボードゲーム」などを使った、教育・コンサルティング事業を検討。WEBサイトも一週間で制作したのだそうです。

カタチにしないとはじまらない

コウカシタスクールで島田さんが取り組んだことは、学生時代から研究・開発を行っていたボードゲームを活用した事業でした。「とにかくカタチにしなさいと言われましたね。で、必死になって作るんです。正直大変でしたが、作ったものに対して良い評価も悪い評価も遠慮なくしてもらえる。当たり前のことかもしれませんが、それが嬉しかったです。カタチにしないと何もはじまらないんだなって」そう当時を振り返る島田さん。そこには当時所属していたゲーム会社に勤務している自身に対しての、晴れない想いが少なからずあったそうです。「面白いな、やってみたいなって思うことはたくさんあるけど、果たして会社の中でそれをどのくらいカタチにできているのだろうか?という想いは常に感じていたんです。大きい会社にいると、意図せずとも漫然と生きることができてしまうので。ですので、一度個人レベルに立ち返って、カタチにしていくということの重要さに気づかせてもらいました」大きな組織の一員である自分と、個人としての自分。その振り幅の中で感じた「大変だけど、やればできるもんだな」という気づきは、今でも糧になっているそうです。

「なんとなく、深いモヤを晴らしたくてコウカシタスクールを受講して、そのモヤが綺麗に晴れることはなかなかないですが、モヤの中の進み方がわかった気がします」という感想を教えてくれる島田さん。

自分なりの起業を見つける

カタチにすることの大切さを感じた反面で、コウカシタスクール全体を通して、「やりたいと思ったらやる」のではなく、「やりたいと思ったときにやるべきことがわかっている」必要があることに気づけたことが大きな収穫だったと話す島田さん。それ以降は、あらゆる物事を常に慌てずにタイミングを見極めていこうという思考に変わりました。その思考の成果として、この春にUI/UXデザインのベンチャー起業へと転職。現在はプロジェクトやチームのマネジメントに携わっています。「起業の捉え方に幅を持たせることができたので、自分なりの方法で活動を続けていこうという考えに辿り着いたんです。大それた事業を立ち上げるのではなく、小さくはじめてもいいし、別のしごとで生計を立てながら副業でもいい。歩みは遅いかもしれませんが、そういう模索をこれからも積極的に続けていきたいですね」14年勤めた会社からの意を決した転職、島田さんにとっては先を見据えた挑戦のひとつなのでしょう。起業というフレーズを聞くと、“独立してその道一本で生計をたてていく”。そういうイメージを抱く方は今でも少なくありません。けれど、島田さんのようにコウカシタスクールで得た経験や考え方、そして人や地域との関係性を活かしながらも、独立とは違うカタチで活動を続ける姿を見ていると、起業の門戸を叩くことへの恐怖心が少しずつ和らいでいくようです。“人それぞれの起業の方法があっていい”。コウカシタスクールであなたの起業を見つけてみませんか。





島田賢一

コウカシタスクールの第二期生。株式会社バンダイナムコエンターテインメントでの14年の勤務を経て、2018年より株式会社グッドパッチに参画。プロジェクトマネージャーを務める。平行して、学生時代から長年に渡り学習カードゲーム開発を継続している。完成された遊びではなくプレイヤーと独創性が活かされるような遊びをテーマに、アナログゲームをつくり、それを使用したワークショップなどの活動も行っている。

本記事は、Enjoy neighborhood!「ウェブメディア リンジン」で2018年9月20日に公開したものです。

https://rinzine.com/

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